新築やリフォームでフローリング選びをする際に、種類が多すぎて悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

無垢フローリングや挽板フローリングであったり、針葉樹・広葉樹どちらにすればよいか、どのような仕上がりのイメージなのか専門家でないと気が付けない点も多々あります。

無垢フローリングがおすすめな点に関しては、【新築・リフォーム】フローリングの材種の選び方 特徴と注意点【無垢・挽板・突板】で述べましたので、今回は樹種選びの判断基準について解説していきます。

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美しいフローリングの条件とは?

美的感覚には個人差があるので一概には言えませんが、一般的にフローリングとして美しいのは、1枚1枚の長さが長いことであると言えます。長ければ長いほど、フローリングの針方向のジョイントの数が減るからです。

1枚1枚の板が数十センチと短い場合、部屋全体を見渡した時にジョイントだらけでつぎはぎだらけのように見えてしまいます。

特に広葉樹はまっすぐ育たないのでフロア材を短くせざるを得ない場合が多くなります。

杉やヒノキや松といった広葉樹であれば2m以上のフローリングが多く販売されているので、長物でフロアを張ることが可能となります。

続いて、具体的な樹種によるメリット・デメリットを解説していきます。

国産材を主に紹介していくよ~!

国産「杉」

杉は成長が早いため、非常に柔らかく密度も小さいことが特徴です。熱伝導率が小さいため、冬でも足が冷たく感じにくく、足も疲れにくいです。

ただし、木材のランクに注意が必要です。木目が少ないものから順に「無地」「上小」「一等」というランク分けがあり、節の多い1等材を選んでしまうと、節が抜けてしまう「抜け節(死に節)」がある場合があり危険ですので、「上小」か「無地」を選ぶようにしましょう。

杉のフローリングであれば4mの商品も存在しており、少ないジョイントで美しく仕上げることが可能になります。

また浮造り加工がされた杉のフローリングは、年輪の色が薄い部分が削られており、色が濃い硬い部分が盛り上がったような仕上がりになっています。固い部分が盛り上がていることで足触りも良く、椅子によるへこみを抑えることができます。

生活の中でスマホなどを落としたりしてへこみができてしまった場合は、水をかけて、その上から薄い布をかぶせ、さらに上から水を垂らしたうえで衣類用のアイロンを温度マックスで20秒程度押し当てることでつぶれた繊維が起き上がります。こうすることでへこみがほとんど目立たなくなります。

  • 長時間立ちっぱなしでも足が疲れにくい
  • 冬場に冷たく感じにくい
  • ものを落としてへこんでもアイロンで修復できる
  • 無垢フローリングの中でも安価
  • 浮造りにすれば足触りがよく強度もUP!
  • 柔らかいゆえに傷がつきやすい

国産「ヒノキ」

ヒノキも杉と同様に国産を代表する針葉樹ですが、杉よりも高価な部類に入ります。

ヒノキの特徴は何といっても独特の香りがあることです。ヒノキ風呂で有名ですが、この香りによりリラックス効果をもたらしてくれます。

ヒノキは木目の濃淡が弱く、節が目立ちやすいので、杉と同様に「上小」か「無地」を選ぶと良いでしょう。

また、杉よりも強度があるため傷やへこみに対してもある程度の強さがあります。

  • 木目の印象が柔らかく優しい
  • 杉よりも強度が高い
  • 独特なヒノキの香りに癒される
  • 経年美化で飴色に変化する
  • 白アリに強い
  • 節が目立ちやすい
  • 価格が高い

国産松(アカ松)

松は種類が多いので一概には言えませんが、フローリング材として木目が美しいものに「アカ松(あづみの松)」があります。杉やヒノキに対して木目が優雅で高級感があります。

松はヒノキよりもさらに固く、長時間立っていると足の裏が痛くなりやすい印象です。

また、松ならではの黒いヤニが出る場合があります。

中途半端に硬さのある材を選んでしまうと、椅子によるへこみが目立ちやすいので注意が必要です。へこんでしまうと直すのが困難になります

  • ヒノキよりも強度が高い
  • 木目に高級感がある
  • 足が疲れやすい
  • 椅子などによるへこみが目立ちやすい
  • 黒いヤニが出る場合がある

国産「椎(しい)」

椎の木は日本の山林に多く分布している広葉樹です。広葉樹であることから、松よりもさらに強度が高く杉と比較すると3倍もの表面硬度があります、木目もさらに高級感が増しますが、長い材が少ないため、フローリング材としては短いものばかりになってしまいます。

広葉樹は、針葉樹よりも重たく、希少なものであるがゆえに価格が高くなります。

  • 松よりも強度が高い
  • 木目に高級感がある
  • 足が疲れやすい
  • 材が短いことが多い
  • 針葉樹に比べ価格が高い

無垢フローリングの塗装はどうすればよいか

一般的なフローリングはテカテカに仕上げる「ウレタン塗装」による仕上げが多いですが、無垢フローリングの素材の良さを一番活かすためには「オイル塗装」がおすすめです。

オイル塗装は表面にコーティングの層を作るのではなく、油分が木の表面に浸透するので、木本来の肌触りを残すことができるうえ、無垢材のもつ調湿効果もキープすることができるからです。

代表的な自然由来のオイル塗装としてはドイツ産の「オスモ」があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。樹種によって仕上がりのテクスチャや肌触り、強度といった性質が全く異なり、しっかりと理解したうえで選ぶことが重要です。

また、私があえて国産の材料を強調したのは、国産材の消費を促して森林保全の助けとなってほしいからという思いもあります。

写真のようにうっそうと木が高密度に生えた森では、地面に十分な光が届かず、災害リスクのある危険な森になってしまいます。

木を伐採することで森を守ることにもつながるのです。

皆さんも、国産材の高品質ので快適な無垢フローリングでねそべり、木のありがたさを感じながら、日本の森林保全に加担してみてはいかがでしょうか(^^)/

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